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読書台

2019-11-24    admin    Browsed:1105

「書台積雪」も、「虞山十八景」の一つである。読書台は、虞山の東麓にあり、梁代昭明太子蕭統の読書と著書のところである。「天然の趣を尋ねる」月洞門に入れば、茂った緑が得られる。林から鳥の囀りが聞こえ、喧々囂々した都会から離れ、別の天地に入っている感じがする。古木蒼然で、欅、エノキ、クヌギ、楓が混ざっている。樹齢400年を超えた木々も多く、あるいは高くて茂って、あるいは、互いに枝が曲がって混ぜって、あるいはまっすぐ天に突く。緑陰の深いところに高い丘があり、丘にはまた、あずまやがある。それはつまり読書台である。読書台は高いところにあり、見晴らしがよく、素朴で端然で、自ら雅やかな風格を現している。
 あずまやは、5メートルあり、たった石の机一つで石の腰掛けが二つあるだけである。壁には、昭明太子の像が嵌めてあり、『読書台銘』などの碑文がいくつかある。あずまやの外に石の小道があり、散歩することができる。あずまやは高いところにあり、また、林の中にあるから、風通しがよく、涼しくて気持ちいい。「五六月に暑気がなく、百先年後読書声がある」というのは、読書台のいいところである。あずまやの北側に急傾斜があり、焦尾軒のある高い石の基礎の間に小さな谷を成らしている。谷の底に、「焦尾」という泉がある。「焦尾泉」は、葉聖陶の墨跡である。
 話によれば、泉は漢代の蔡文姬の父、蔡邕と関係があるそうである。ある日、蔡邕は虞山の麓で散歩したところ、独特の香りが流れてきた。香りをたどって探していくと、ある農家に着き、そこに一人の年寄は、木材で御飯を炊けているのを見た。目をこらしてみると、音律に精通している蔡邕はびっくりした。燃やしているのは、世にも珍しい古い桐ではないかと!蔡邕は一声を揚げて、日の中から桐をとりだしたが、すでに焦がしていた。蔡邕はそれを買い、持って帰って、七弦の琴を作った。その音色は絶妙で、きわめて貴重な琴であった。琴の尾の部分は焦げていて、人々はそれを焦尾琴と称した。
 読書台を遊覧するには、雪の時が最もよい。そのときに、天地は一色で、丘は銀色の台になる。木々も雪を頂き、蝋梅は、金色の蕾を含む。雪を踏んで古を偲びながら、林と泉を散策する。太子が昔、灯火の元で本を広げ、西の窓に持たれて読書する。その情景を思うと、ある種の雅やかな美観が思わず沸き上がる。読書のできる日は、よい日である。